アフターコロナを胜ち抜く、繊维カンパニーのビジネス戦略

垣根を越えてシナジーを生み出し、グループ全体の成长へ(2)

准執行役員 繊維経営企画部長(兼)CP?CITIC戦略室 大室良磨

大室良磨

准执行役员 繊维経営企画部长(兼)颁笔?颁滨罢滨颁戦略室

1990年入社。化合繊原料貿易部配属。長繊維原料貿易第二課を経て、1996年より6年間ニューヨークに駐在。2005年(株)インクマックス社長、2010年繊維原料課長を歴任。2019年伊藤忠インターナショナル会社繊維部門長(兼)香蕉视频Prominent USA LLC(CHAIRMAN, PRESIDENT & CEO)。2020年ファッションアパレル第三部長を経て、2022年4月より現職。

川上から川下までのバリューチェーンをデジタルでつなぐ (大室)

大室プレジデントのお话にあったように、ポートフォリオのグルーピングを意识し、カンパニーとしての価値や业绩を最大化していくことが今后のテーマになると感じています。その中で経営企画部は、グループ间の调整役となってビジネスを推进していきたいと考えていますが、そこでポイントになるのはやはりデジタル化です。

繊维カンパニーでは、デジタルツールを活用した業務効率化やECプラットフォームの強化、基幹システムの刷新などに取り組んできましたが、これらをポートフォリオと照らし合わせながらより効率的な経営を実現できればと考えています。3年前に発足したデジタル戦略室もここに来て取り組みを加速させていますし、今後も繊维カンパニー全体のデジタル化を推進していきたいですね。

武内デジタル戦略室の新しい室長にはジョイックスコーポレーションで物流とECを担当した人材が着任しました。さらに、デジタル人材強化に向けて情报?金融カンパニーで2年間経験を積んだ中堅?若手人材が戻って来るなど、さまざまな領域でノウハウを吸収した人材を循環させながら、繊维カンパニーのデジタル戦略を進化させていきたい。今後はデジタル戦略室が旗振り役となり、各事業会社のレガシーな基幹システム刷新などの支援をしていく必要がありますね。

大室各事业会社が个别に顿齿を进めるのではなく、全体最适の観点から当カンパニーがしっかりモニタリングしていく必要があると考えています。小売やアパレル公司においてもデジタル化は最重要课题であり、その基盘となる基干システムがしっかりしていなければ次の手が打てないような状况です。当面の目标は、データの一元管理を进めることで川上から川下までのバリューチェーンをデジタルでつなぐことであり、今后はこの分野でも业界のリーダーとなることを目指していきます。

武内これまでは繊维カンパニーの部門長を務めた後に事業会社に出向するケースが多かったのですが、今回は両部門長と私それぞれがすでにアパレル事業会社での経営の経験を持っていることが一つの特徴です。現場の経験に基づいた消費者目線の発信ができることは、マーケットイン発想のビジネスを推進する上で大きな強みになるはずです。

また、コロナ禍に「FOREVER 21(フォーエバー21)」、「Eddie Bauer」という日本に再上陸するブランドのビジネスパートナーとなることができ、これも新生繊维カンパニーにおける特徴的な出来事だったと感じています。アフターコロナに向け、新たにブランドビジネスに取り組もうとされた企業が伊藤忠を頼っていただけたことは非常にうれしいことでした。

これからも、既存のお客様との関係を大切にしながら、新しいお客様とのパイプも太くし、グループ全体がさらに成长できるよう、カンパニーをあげて尽力したいと思います。

繊维カンパニーのビジネスポートフォリオ
繊维カンパニーのビジネスを6つの領域に整理。今後は領域ごとに事業会社を緩やかにつなぎ、シナジーを生み出していく。