九州北部における水素地产地消モデル事业构筑について
2021年2月24日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、日本コークス工業株式会社 (本社:東京都江東区、代表取締役社長:鹿毛和哉、以下「日本コークス」)と、ベルギー最大手の総合海運会社であるCompagnie Maritime Belge B.V. (本社:Belgium Antwerp CEO:Alexander Saverys以下「CMB」)と、九州北部での水素地産地消モデル事業に関する共同事業化調査を実施することに合意致しました。
本プロジェクトは脱炭素化社会実现の一助となるべく、日本コークスの副生水素と、颁惭叠の水素エンジンを柱に、九州北部で水素の需要と供给双方の创出を行い、早期の地产地消型のサプライチェーンの构筑を目指すプロジェクトです。
日本のグリーン成长戦略において、水素はカーボンニュートラルのキーテクノロジーとして挙げられており、特に船舶业界においては、水素?アンモニアを直接燃焼出来るエンジンの実用化が喫紧の课题と位置付けられています(※)。水素エンジンは他の水素动力源に比べて高出力であり、またライフサイクルコストが极めて経済的であるという特徴があるため、早期の社会実装が期待されています。
伊藤忠商事は、长年に及ぶ一次エネルギーの取扱実绩があり、将来的な水素需要家である製鉄会社や电力会社との强固な取引があります。
日本コークスは、国内有数の工业地帯である北九州地域に事业所を持ち、现在はコークス事业から生成される副生ガスから水素の分离は行っていないものの、同地域内での水素需要次第で、安定的な水素供给が可能です。また、颁惭叠は今年で东京支社开设40周年となり、现在まで日本国内の造船所、荷主、船主等と深くビジネス展开をしております。同社は世界初となる船舶用の水素混焼エンジンを开発し、2017年から既に欧州で実証运航を行い、本年4月には瀬戸内地域において同エンジンを搭载した旅客船の商业运航开始を予定しております。
今后3社は本事业化调査を通じて、九州北部地域における水素需要の见极めや、関连する政府许认可取得を行ったのちに、2023年度には水素サプライチェーンの始动を目指します。
伊藤忠商事は国内外におけるネットワーク活用し、同プロジェクトの早期実现、他地域への展开を进めます。さらに各地域に根差した水素地产地消モデルによって创出された実需をベースに、海外での大型水素生产プロジェクト参画も目指します。これらの取り组みを通じて、次期中期経営计画の基本方针である、「『厂顿骋蝉』への贡献?取组强化」を着実に実行してまいります。
- ※経済产业省「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成长戦略」より
水素社会実现に向けた本プロジェクトの位置づけ
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日本コークス北九州事业所 地図
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