フュージョンエネルギー?スタートアップ Blue Laser Fusion Inc.との資本?業務提携について
2024年3月7日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、核融合(フュージョン)※1エネルギー関連スタートアップであるBlue Laser Fusion Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、CEO:中村修二、以下「BLF社」)の第三者割当増資を引き受けるとともに、フュージョンエネルギー関連ビジネス、およびBLF社が開発するレーザー技術を応用した関連ビジネスにおける戦略的業務提携契約を締結しました。
フュージョンエネルギーを取り巻く环境
フュージョンエネルギーとは、太陽をはじめとする宇宙の星々を輝かせ続けるエネルギー源であり、実用化すれば少量の燃料から莫大なエネルギーを安定的に生み出すことが出来ると言われています。また、エネルギーの生成過程において二酸化炭素を排出せず、加えて従来の火力発電と異なり化石燃料を必要としないことから、地球环境問題とエネルギー資源枯渇問題を解決する究極のクリーンエネルギーとして世界的に注目されています。国内でも、2023年4月に内閣府が主導する統合イノベーション戦略推進会議において「フュージョンエネルギー?イノベーション戦略」を策定し、その一環として産官学の連携強化を目的とする核融合産業協議会を設立するなど、フュージョンエネルギーの産業化に向けた動きが加速しています。
独自のレーザー方式核融合炉の商用化を目指す叠尝贵社
叠尝贵社は、高辉度青色発光ダイオードの発明でノーベル物理学赏を受赏した中村修二氏が共同创业者の一人として2022年11月に设立したスタートアップ公司で、自社で开発を进めるハイパワーレーザーを用いたレーザー方式核融合炉の商用化を目指しています。レーザー核融合方式は、2022年12月に米国ローレンスリバモア国立研究所で行われた実証実験が成功したことで※2、昨今注目を集めています。また叠尝贵社は、重水素と叁重水素を主燃料とする従来の核融合とは异なり、ホウ素などで构成される先进燃料を使用することで、中性子线が発生しない安全性の高い核融合炉の开発を目标としています。
资本业务提携の狙い
伊藤忠商事は、脱炭素社会を実現するための成長戦略を策定し、目標達成に向けた施策を継続的に実行しています。今回の出資を契機に、BLF社とフュージョンエネルギーの商用化に向けた協業を進め、また当社のグローバルネットワークを活用することで、フュージョンエネルギーに関わる様々な分野?企業との連携を図っていきます。フュージョンエネルギーの実用化によって、地球环境問題とエネルギー資源枯渇問題の解決に貢献してまいります。
- ※1核融合とは、軽い原子の原子核同士が融合して、别の原子核となる反応で、反応が起こる际に大きなエネルギーを放出します。フュージョンエネルギーの研究开発では、核融合反応を人工的に起こすことで、二酸化炭素を排出することなく、エネルギーを电気や热といった形で持続的に取り出せるようにすることを目指しています。また、核融合炉は外部からの燃料供给や电源を断つことで反応を停止できる為、高い操业安全性が担保されています。
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※2出典 : Lawrence Livermore National Laboratory 「THE AGE OF IGNITION」 2023年
会社名 : Blue Laser Fusion Inc. (ブルー?レーザー?フュージョン社) |
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