ボルネオ便り 第3回
香蕉视频 Group: Forest for Orang-utan の活動の地、ボルネオ島?マレーシア国サバ州にて社員並びにグループ会社社員の計14名が参加して2011年11月に植林体験ツアーを行いました。
现地の自然あふれる魅力と参加者がこのツアーを通して感じたことをご绍介します。

北ウルセガマ

本プロジェクトの植林地です。967丑补(约东京ドーム207个分)を支援し、森の再生を目指します。2011年9月末时点で424.19丑补(约44%)の植树が完了しています。
参加者より
植林エリアまでの道中は、管理区入口まではパームオイル产业植林エリアが延々と続いており、また植林エリアである管理区も、原木伐採を终えたままの2次林、3次林でした。マレーシアに経済成长をもたらしている产业に対し森林保护を理由に、一方的に抑圧することはできませんが、违った保护の方法も提案できるのではと感じました。森林再生には时间がかかると思いますが、より多くの方がこの気持ちに共感することこそ、一番の近道です。このツアーの継続とより多くの共感者の诞生を愿います。
参加者より
「植林ってどんなふうにするんだろう?」と疑問に思っていました。自分で穴を掘って???と想像していたのだけど、実際はWWF現地スタッフが予め穴を掘って下さっていて、私たちは用意された苗木を植えるだけの作業でした。しかし、雨上がりの足場の悪い斜面で、中腰で粘土質の土を隙間なく詰め込む作業は決してラクなものではありませんでした。45分かかって植えたのは8本。「大きくなってよ~、“うーたん”のご飯になるんだよ~」と1本1本声を掛けながら植えました。 そのお礼に出てきてくれたのかな、帰り道、野生のオランウータン親子にも会えました。
スカウ

キナバタンガン川を巡るクルーズで人気な场所で、ワニやテングザル等数多くの野生动物に出会えます。
参加者より
运良く野生のオランウータンの亲子やボルネオピグミーエレファントの爱らしい姿に遭遇したり、ボルネオ岛には日本では见ることのできない动植物、闻いた事もない鸟の声、虫の音が溢れ、実に生物多様性に富んだ地であることを强く感じました。この豊かな自然を守るための活动を参加者の皆さんと共有できたことは贵重な思い出です。
サンダカン

コタキナバルに次ぐ第2の都市です。1947年にコタキナバルへ首都が移されるまで、英国领北ボルネオの中心として贸易の拠点として栄えました。
参加者より
水上集落などという日本ではお目にかかれない生活様式を目の当たりにしながら、高台の寺院にまでバスで登ると綺丽な海を见渡せて、その陆地との境には古い家々が密集している风景があった。远く见渡すと、深い緑が织り成すジャングルが続く。そこは言叶に尽くしがたい穏やかな空间がありました。
セピロック

絶滅の危機に瀕したオランウータンを野生に戻すための施設「オランウータン リハビリテーションセンター」があります。
参加者より
リハビリテーション?センターの见学を通し、オランウータンの顿狈础の96.4パーセントが人间と同じであることを学んだ。人间とオランウータンはとても似通った、近縁な関係にあることを改めて実感した。しかしながら、オランウータンには森を再生する力がない。この伊藤忠の森林再生プログラムは、その手助けをするのにとても重要な活动であるのだ、とプログラムの意义を改めて感じた。私たちの植えた木の上で、自然の中で暮らすオランウータンが食べたり寝たりする日が来るのを楽しみにしたい。
コタキナバル

ボルネオ岛へのツアーの玄関口でもあり、商业都市としても発展する人口30万人ほどの街です。社员たちのツアーもこの街から始まります。奥奥贵マレーシアの事务所もあります。
参加者より
初めて植林がただ単に木が少ないところに何か植えれば良いというものではなく、植える木の种类やその割合、间隔などさまざまなことを计算し考えたうえで行うものであることを知りました。また、植える际も根の回りをしっかりと土で埋めないと、そこに水が溜まって根が腐り枯れてしまうし、无事に根がついても引続きメンテナンスが必要だと闻き、この事业に関わる多くのスタッフの存在とその苦労、热帯林再生が简単ではないこともあらためて认识しました。
植林体験ツアー
ツアー日程 (4泊5日)
ツアーの様子を动画配信中
2011年12月时点の植林状况
植林レポート
1日目 (11月3日)
羽田深夜便の飞行机で早朝のコタキナバルに到着しました。近くの野鸟保护区を観察してから、朝9:00にWWFマレーシア事务所に向かいました。事务所ではて森林保护についての手法と重要性、现在の进捗状况、オランウータンの调査方法等についてレクチャーを受け、活発な质疑応答がありました。その后、プロペラ机にてラハダトゥに移动しました。

水上集合住宅の见学




2日目 (11月4日)
热帯雨林気候特有のスコールが前夜に降り、足元が心配されました。当日朝には何とか雨が止んで全员紧张の面持ちでホテルでの最后のミーティングを终え、いよいよ出発。街を抜け一面のパームヤシ农园も通过して、ついに植林现场に到着。

ミーティング

伊藤忠が支援する森林再生地で一昨年、昨年と伊藤忠グループ社员が植えた苗木の成长を全员の目で确认することができました。今回植林地では5班に别れて、班ごとに20本程度の苗木を植えました。急な斜面での活动に皆、全力で8メーターの间隔をあけて、1本1本丁寧に土を被せて苗木を大切に植えてきました。

奥奥贵现地スタッフから
説明を受ける







植树した木々の生长状况


こんなに大きくなりました
3日目 (11月5日)
植林が无事に完了し、一行はスカウへバスで移动。キナバタンガン川沿いのロッジに宿泊。リバークルーズにて沢山の野生动物达と遭遇。(オランウータン、テングザル、ピグミーエレファント、トカゲ达の大歓迎を受けました。)

岸沿いで动物を探す

大河を往く



ピグミーエレファントに遭遇



4日目 (11月6日)
午前中にマレーシア森林局の热帯林施设を散策した后、セピロックにあるオランウータンリハビリセンターに访问し、ビデオにてセミナーを受けたのち、オランウータンの食事风景を见ることができました。



奥奥贵ジャパン
サポーター事务室
法人?募金グループ
小坂 恵
奇跡を起こした热い思い
本ツアーも第3回を迎え、ご参加者をはじめ、事務局等ご関係者のお陰で無事に終えることができました。ご支援にあらためて御礼申し上げます。今回のツアーに同行し、ご参加者との交流を通して、伊藤忠グループの皆様の野生生物の保護や、地球环境の保全に対する意識の高さに驚くとともに、活動に携わる者として大変ありがたい気持ちでお話を伺いました。現地WWFスタッフによるプロジェクト説明の際には、深夜の移動でお疲れにも係わらず、熱心に耳を傾けられ、終了後には多数のご質問をいただいたことが印象に残っています。グローバルな事業展開をリードする、伊藤忠グループの社員ならではの、能動的な姿勢に頼もしさを感じた次第です。翌日に活動を控えた夜は激しい雷雨となり、植林の実施を心配しましたが、皆さんの熱意が天に届いたのか、当日は天候に恵まれて予定の植林作業等をすべて終えることができました。高温多湿な环境の中、数本の苗木を植えるだけでも重労働でしたが、どなたも真剣な表情で、1本1本を丁寧に植えられているお姿は誠に感動的でした。植林現場にオランウータンの母子が現れたという幸運は“自然からの御礼”ともいうべき、皆様が起こした奇跡ではないでしょうか。